1.なんでやるの?
市役所だけではカバーしきれていない市⺠のちょっとした困りごとを解決したり、得意なことがある、やってあげたいことがある、という⼈に対して、活躍の場をつくるために集まっています。
弥富市が2020年9〜10⽉に開催したオンラインワークショップに参加したメンバーを中⼼に、提案した事業を市と市⺠で形にし、実現するために「地⽅創⽣事業プロジェクト会議(通称︓YTM.Meeting(ヤトミーティング))」を⽴ち上げました。
これは市の主導で始まったもので、国の交付⾦を活⽤し、市⺠参画を前提とした事業をプロジェクト化(組⽴)するためにこれまで活動してきました。
本事業は、市の⼈⼝減少の克服と地域活性化を⽬的に策定した「第2期弥富市まち・ひと・しごと創⽣総合戦略」に位置づけられた事業となります。
2.誰がいるの?(令和3年10⽉時点)
市内に在住、在学、在勤のいずれかに該当する⽅、まちづくりを研究している⼤学院⽣等 計20名。
内訳は、会社員、NPO職員、市職員、⾃営業者、会社経営者、主婦、学⽣など様々です。
年齢層も20代〜80代と幅広く、お子様連れで参加される⽅も⾒えます。
3.何をするの?(令和5年度中に試験運用開始予定)
図書館棟2階の市⺠協働スペースを「(仮称)α拠点」として設置するとともに、市内の本取り組みに賛同する団体等に参画をいただき、各活動を「(仮称)β拠点」と位置づけます。
(1)α拠点の設置・運⽤
α拠点は地域資源バンクの運営を⾏いつつ、β拠点の開設や活動を⽀援します。
β拠点同⼠をつなぐハブとしての機能を持ち、主にβ拠点の紹介やニーズ別の案内を⾏うなど、統括的な役割を担います。
YTM.Meeting 主催のイベントなどを企画することで、β拠点同⼠の交流の促進、市⺠の利⽤促進を図ります。
(2)β拠点の認定制度の設計・運⽤
各々個性や得意な分野を活かした活動をβ拠点として認定し、推進する認定制度を設けます。
α拠点とβ拠点は相互に連携し合うことで、多様な主体の「つながり」や「ささえあい」を促すとともに、「にぎわい」を創出し、この仕組みを弥富市の市⺠協働によるまちづくりの基盤とします。
(3)地域資源バンクの構築
市内の様々な資源(ヒト・モノ・場所)のマッチングを可能とするため、地域資源バンクを構築し、⼈的資源の情報の⾒える化を図ります。
4.これからは?
今後は市とメンバーで事業の本格的な実施に向け、活動を続けていくとともに、事業の担い⼿としても連携していきます。
本事業をきっかけに、市も市⺠も⽴場を超えて、楽しくまちづくりに参画できる⾵⼟と共に助け合える関係ができることを期待します。
5.メンバーコメント
弥富市民
最初にやると聞いたとき「市民協働の“やってます感”を出したいだけの事業じゃないの」という感情を抱きました。
そこで私が市に尋ねたのは「本気か」ということ。そうしたら企画政策課Aさんが「本気だ。これをきっかけに市役所の空気を変えたい」と言い切りました。それがあったから参加をしています。
Aさんがやると言う以上、私はとことん最優先で付き合います。
市の思いに市民として応えたいし、メンバーの皆さんとのご縁も深めていきたいと思っています。
話し合いでモヤっとしたことがあってもみなさんからどんどん意見が出てきて、本当にすばらしいメンバーが集まっているなと実感しました。
市の事業として費用対効果を測ることは重要ですが、これがなかなか難しい。
それをもし「幸福度」で計れるとしたら、私は今こうして話し合いの輪の中にいることがすごく幸せです。
そんな「幸せだな」という実感を弥富の他の人たちにも持ってもらいたいです。
市内の委員をいくつもやっているのですが、市で決めたことを追認するだけのことが多いです。
こんなに熱心に何回も集まり、真摯な議論を繰り返してひとつのものを作り上げていくことがあるんだと初めて知り、うれしく思いました。他の委員会でも、市民が多くのことを言えて、それを取り入れてくれるようになればいいですね。
弥富市に住んで30年になりますが、これほど実のある議論ができ、またその場に参加できたことをうれしく思います。
毎回子どもと一緒に参加していましたが、みなさんに優しく見守っていただき、有難かったです。
「弥富がいいまちになってほしい!」という想いはみんな持っていると思います。その想いを実現したい人が集まることはとても意義があると思います。
実際にどれくらい行動を起こせるかは人それぞれですが、少しずつでも輪が広がっていくといいですね。
いろんな人がいるといろんな意見が出ることを実感しました。
建前ではない気持ちの部分が言い合えるのはとてもいいことで、始めの頃はここまでの関係はなかったと思います。
信頼関係ができると心理的安全性が生まれ、生産性の高い組織になります。
これを維持しながらこれからもやっていきたいと思います。
弥富市役所
この事業を立ち上げるとき、市民の方に「本気なのか」と尻をたたかれ、腹をくくりました。
入市役所で働き始めて8年経ちますが、ここまで市民の方と腹を割って話し合ったのは初めてです。最初は事業をまとめられるか不安でしたし、途中、何度も挫折しそうになりました。
もともと市民と役所の間に壁を感じていたのですが、誰かが歩み寄らないとダメだと考え、その「誰か」に自分がなろうと思いました。
ここで終わりではなく、むしろここからが始まり。
上も下もなく、時間があいても帰ってこられる、市民じゃなくてもウエルカム。いい意味でのゆるさがYTM.Meetingのいいところだと思います。
市民も行政も関係なく、楽しくゆるくつながっていたいと思いますので、一緒にやっていく相方として、今まで以上に濃いつながりでお願いします!
みなさんのアイデアの豊富さには毎回びっくりさせられます。
言い出しっぺのA氏が覚悟をもってやっているというのは、隣で仕事をしていて実感します。
今後もそれぞれの役割を担いながら、支え、支えられながらがんばっていきたいです。
その他関係者
立場は裏方ですが、もっと入ればよかったなと少し後悔しています。
「この指とまれ」というように、何かをやりたいというときにそれを言える場所があり、指を握ってくれる人がいる、YTM.Meetingはそんな場所だと思います。
やりたいと発信する人がいることは財産で、弥富にとって大きな宝。指を握る人をもっと増やしていきたいですね。
それぞれがミーティングの場で学び合っていると感じました。そこでひとまわり成長して、現地視察やイベントなど小さな企画を成功させていく、そんないい循環ができていると思います。